本日、授産施設のみなさまを対象に「授産製品の販売価格の決め方セミナー 〜はじめてでもできる“やさしい価格設定”と伝え方〜」を実施いたしました。対面4名、オンライン14名、合計18名以上の方々にご参加いただき、商品づくりの裏側にある“価格の組み立て方”を丁寧に学ぶ時間となりました。
今回のセミナーでは、単に価格を決めるための計算方法を学ぶだけでなく、「利用者さんの工賃をどう確保するか」「その価格をどのように伝え、価値として届けるか」という、授産製品にとって欠かせない視点を中心にお話ししました。参加者のみなさん同士で意見を交換しながら進められるよう、3つの個人ワークを用意し、実際の商品を想定しながら学んでいただくスタイルで進行しました。
最初のワークでは、事業所で作っている商品や今後作れそうなものを書き出し、「誰に届けたいのか」「どこで販売できるか」を言語化する作業を行いました。商品そのものだけでなく、“届けたい相手”を明確にすることで、価格や見せ方の方向性が自然と定まっていくことを体感していただけたようです。
次のワークでは、原価と工賃の考え方を具体的な数字に落とし込みながら、「工賃を最初に確保する」という大切な考え方を扱いました。これまで“余りが工賃になる”と捉えていた方も多く、逆算方式で価格を組み立てるワークでは「こんなふうに考えるんだ」「これなら事業所に戻ってすぐ計算できる」という声も上がりました。
最後のワークは、今回特に盛り上がった「価格の理由を言葉にする」時間です。「この価格には理由があります」「一つひとつ丁寧に作っています」「お買い上げが工賃につながります」など、価格の裏側にある想いを言葉にすることで、商品そのものにストーリーが生まれ、伝わり方が大きく変わります。参加者からは、「POPに書けそう」「SNS投稿にも使える」という実践的なアイデアが多く生まれました。
セミナーの後半では、授産製品の販売を長く続けていくうえで欠かせない“ブランディング”についても触れ、価格・商品・伝え方を一本の線でつなぐ考え方を共有しました。ブランディングとは、特別なデザインを整えるだけでなく、「事業所の強みをどう見せるか」「お客様にどう伝えるか」を整理しながら、継続的に価値を育てていくプロセスです。本日の学びが、各事業所の“らしさ”を形にしていくきっかけになれば嬉しく思います。
ご参加いただいた皆さま、そして積極的にワークに取り組んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。今後もCo.Labでは、商品開発・ブランディング・SNS活用など、授産施設の皆さまと伴走しながら、一緒に価値づくりを進めてまいります。


